Claris FileMaker 2026 (ファイルメーカー2026)何が変わった?|新機能まとめ
2026年6月10日、Claris FileMaker 2026(ファイルメーカー2026)がリリースされました。
今回のアップデートは、単なる機能追加ではありません。
特に注目すべきは、
- AI活用の本格強化
- FileMaker Server の可用性向上
- Remote Backup / Standby Server の追加
- WebDirect のアクセシビリティ改善
- 開発効率の向上
など、“実運用”に大きく関わるアップデートが多数含まれている点です。
本記事では、Claris公式情報を整理するだけではなく、株式会社サポータスとしての導入・運用視点も交えながら、FileMaker 2026 の注目ポイントを解説します!
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※本記事は、Clarisから公開される公式情報をもとに整理しています。最新情報は、Claris公式サイト、Claris公式ブログ、Clarisヘルプセンターもあわせてご確認ください。
FileMaker 2026のライセンスや移行・新機能について相談する
目次
- 1 Claris FileMaker 2026 の主なアップデート一覧
- 2 FileMaker Server 2026 の進化が“かなり実務寄り”
- 3 注目① FileMaker Server Remote Backup|ついに標準機能でクラウドバックアップへ
- 4 注目② Standby Server|FileMaker の高可用性が現実的に
- 5 注目③ Claris AI モデルサーバー|ついに「社内AI」が現実レベルへ
- 6 WebDirect強化も地味に重要
- 7 ライセンス変更・注意点について
- 8 ライセンス詳細は後日、別記事で詳しく解説予定
- 9 サポータスが今回特に注目しているポイント
- 10 まとめ|FileMaker 2026 は「運用時代」のアップデート
Claris FileMaker 2026 の主なアップデート一覧
まずは今回発表された主要アップデートを整理します。

図1:FileMaker 2026の主なアップデート
Claris FileMaker Pro 2026 の主な進化
スクリプト作成・画面設計の操作性向上
FileMaker Pro 2026では、スクリプト作成や画面設計の操作性が向上しています。開発担当者だけでなく、保守・改修を引き継ぐ担当者にとっても、運用しやすいカスタムAppを作りやすくなる点が注目です。
これにより、
- 開発スピード向上
- 属人化軽減
- 保守性向上
が期待できます。
特に、社内開発チームを持つ企業では「引き継ぎしやすさ」にも直結する改善です。
PDF機能の強化
PDF関連機能も強化されました。
FileMakerは以前から帳票出力に強みを持っていましたが、今回のアップデートにより、
- より高品質な帳票生成
- 電子保存対応の強化
- 業務フローとの統合
がしやすくなります。
請求書・納品書・契約書運用をFileMaker中心で構築している企業にとっては、地味ながら非常に実務インパクトの大きい改善と言えるでしょう。
FileMaker Server 2026 の進化が“かなり実務寄り”
今回、サポータスとして特に注目しているのが FileMaker Server 2026 の強化です。
今回のアップデートは、「作れる」よりも、
“止めない・守る・運用する”
に重心が移っています。
これは、FileMakerが完全に「基幹業務運用プラットフォーム」として成熟フェーズに入ったことを意味しているように感じます。
注目① FileMaker Server Remote Backup|ついに標準機能でクラウドバックアップへ
今回追加された「FileMaker Server Remote Backup」は、オンプレミス環境のFileMaker Serverデータをクラウドへ自動バックアップできる機能です。
これまで多かった現場課題
従来、多くの現場では、
- NASバックアップ
- robocopy
- rsync
- AWS S3連携
- Azureバックアップ
- サードパーティ製ツール
などを組み合わせて運用していました。
しかし、
- 設計難易度
- 運用属人化
- 復旧手順の複雑化
- 監視漏れ
が発生しやすく、「バックアップはあるが復元検証していない」というケースも少なくありません。
FileMaker 標準で実現する意味は大きい
今回のFileMaker Server Remote Backupは、Admin Consoleから設定・管理が可能です。
つまり、
- FileMaker 管理者が扱いやすい
- 運用統一しやすい
- 中小企業でも導入しやすい
というメリットがあります。
特にサポータスでは、これまで多数のバックアップ設計・障害復旧支援を行ってきましたが、
「バックアップ設計の簡素化」
は、かなり大きな意味を持つと考えています。
関連記事:
https://fmsolution.supportas.co.jp/blog/20260527
今後は、
- バックアップ世代管理
- BCP対策
- ランサムウェア対策
- 復旧訓練
まで含めた“運用設計”がさらに重要になりそうです。
注目② Standby Server|FileMaker の高可用性が現実的に
今回の目玉のひとつが「FileMaker Server Standby Server」です。
これは、待機系サーバーを持つことで、障害発生時に迅速切替できる機能です。
“FileMaker は止まると困る”時代へ
以前は、
- 部署単位利用
- 小規模DB
- 個別業務
が中心でした。
しかし現在は、
- 基幹システム
- 受発注
- 在庫管理
- 医療
- 教育
- 製造
など、止まると業務停止するレベルで利用されるケースが増えています。
そのため、
「障害時にどう継続するか」
は非常に重要なテーマでした。
サポータス視点で重要だと感じるポイント

図2:互換性とServer 2026の新機能まとめ
今回重要なのは、“HA(高可用性)思想”が正式に強化されたことです。
ただし注意点もあります。
現時点では自動フェイルオーバーではない
今回のStandby Serverは、
- 手動切替
- 専用待機サーバー必要
という仕様です。
つまり、
「導入すれば完全自動化」
ではありません。
ここを誤解すると、導入後に期待ギャップが起こる可能性があります。
そのため、
- 運用フロー設計
- 障害訓練
- 切替手順書
- ネットワーク構成
まで含めた設計が非常に重要になります。
これはまさに、サポータスが得意とする“運用設計領域”です。
注目③ Claris AI モデルサーバー|ついに「社内AI」が現実レベルへ
今回のアップデートで、最も話題になりそうなのが「Claris AI モデルサーバー」です。
オンプレミスAIをFileMakerから直接利用可能に
この機能では、
- LLM(大規模言語モデル)
- RAG
- Embedding
- 画像キャプション生成
などを、FileMakerから直接利用できます。
しかも大きいのが、
“外部AIサービス依存ではない”
という点です。
社内データを外へ出さないAI活用
最近、多くの企業で課題になっているのが、
- ChatGPTへ機密データ投入問題
- AI利用ガイドライン
- 社内セキュリティ
です。
Claris AI モデルサーバーは、オンプレミス運用を前提としているため、
- 社内閉域
- データ保持
- ローカルAI
を重視する企業にとって非常に相性が良い構成です。
ただし「簡単導入」ではない
一方で、実際にはかなり高スペックな環境が必要です。
推奨例では、
- Mac Studio / Mac mini(M4・32GB以上)
- NVIDIA GPU環境
- CUDA対応
などが挙げられています。
つまり、
「AI機能ONですぐ使える」
というよりは、
“AI基盤をどう業務実装するか”
が重要になります。
ここは今後、かなり導入支援ニーズが増える領域だと感じています。
WebDirect強化も地味に重要
今回、WebDirectのアクセシビリティも改善されました。
これは一見地味ですが、
- 現場利用
- タブレット運用
- 多拠点利用
- 社外共有
では非常に重要です。
特に近年は、
「インストール不要で使いたい」
ニーズが急増しています。
WebDirect活用が増えるほど、
- UI設計
- 通信最適化
- レスポンス改善
の重要度もさらに高まっていくでしょう。
ライセンス変更・注意点について
今回、ライセンス関連でもいくつか重要な変更があります。
Claris FileMaker 2026 の接続互換性
Claris FileMaker 2026 は、
FileMaker 2025 以降の製品とのみ
接続互換性があります。
つまり、FileMaker 2024 以前の製品との混在運用には注意が必要です。
特に、
- 古いRuntime資産
- 古い端末
- 部分アップグレード
をしている企業では、事前確認が重要になります。
Remote Backup / Standby Server は追加契約
今回追加された、
- FileMaker Server Remote Backup
- Standby Server
は有償アドオンです。
一方、
Claris AI モデルサーバーは標準ライセンス内で利用可能です。
ただし、AI運用には別途ハードウェア設計が必要になります。
ライセンス詳細は後日、別記事で詳しく解説予定

図3:FileMaker 2026導入前に確認したいこと
ライセンス体系については、
- 永続ライセンス
- 年間ライセンス
- 保守契約
- アドオン
- 移行時の注意点
など、かなり実務影響が大きいため、後日サポータスブログで詳しく解説予定です。
特に、
- どこまで追加費用が必要か
- 既存契約はどうなるか
- 移行時の落とし穴
は、企業担当者が最も気になるポイントになるでしょう。
サポータスが今回特に注目しているポイント
今回のFileMaker 2026を見て、サポータスとして特に感じているのは、
「FileMakerが“業務アプリ開発ツール”から、“業務運用プラットフォーム”へさらに進化している」
という点です。
今回のアップデートは単なる開発機能強化だけではありません。
むしろ、
- BCP
- HA
- AI運用
- セキュリティ
- 継続運用
など、“企業インフラとしてどう運用するか”に重点が置かれています。
これは、実際に企業導入・運用支援を行っている立場から見ると、非常に大きな変化です。
まとめ|FileMaker 2026 は「運用時代」のアップデート
Claris FileMaker 2026 は、
- AI
- 可用性
- バックアップ
- 運用性
- セキュリティ
が大きく進化したアップデートでした。
特に、
- FileMaker Server Remote Backup
- Standby Server
- Claris AI モデルサーバー
は、今後のFileMaker運用の考え方を変える可能性があります。
これからは、
「作れるか」
ではなく、
「止めずに、守って、運用できるか」
がより重要になっていくでしょう。
サポータスでは、今後も FileMaker 2026 の新機能検証や導入支援情報を随時発信していきます。
ぜひ今後の関連記事もご覧ください。
ここまで読んだけど、よくわからないという方には、プロに直接話せる安心の機会をご用意しました!
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よくある質問
Q. FileMaker Pro 2026(ファイルメーカー Pro 2026)の価格はいくらですか?
A. Claris FileMaker Pro 2026の通常価格は税別66,600円、アップグレード版は税別39,960円、アカデミック版は税別39,960円です。
Q. FileMaker Pro 2026アップグレード版の対象は?
A. FileMaker Pro 2024およびFileMaker Pro 2025の正規シングルライセンス製品が対象です。FileMaker Pro 2023以前は対象外です。また、ボリュームライセンスに含まれるFileMaker Proにはアップグレード製品をインストールできません。
Q. FileMaker Server Remote Backupは無料ですか?
A. いいえ。有効な永続ライセンス保守または年間ライセンスを契約中のお客様が申し込める有償アドオンサービスです。
Q. Standby Serverは自動フェイルオーバーですか?
A. いいえ。2026年6月リリース時点では、Admin Consoleから管理者が手動でスイッチオーバーする仕様です。自動フェイルオーバーとは異なります。
Q. FileMaker 2023以前を利用しています。FileMaker 2026に接続できますか?
A. FileMaker 2026製品は FileMaker 2025 以降の製品とのみ接続互換性があります。FileMaker 2024以前とは接続互換性がないため、移行計画や検証が必要です。
FileMaker 2026への移行・更新・追加購入について相談する
自社ライセンスの確認/更新・追加見積/Server運用・互換性/FileMaker2026 についてのご相談になんでも対応していますのでお気軽にお問い合わせください!
公式情報・関連リンク
本記事では、Claris公式情報をもとに実務上の確認ポイントを整理しています。正式な仕様・動作環境・サポート情報は、以下の公式ページもご確認ください。
- Claris公式サイト
- Claris公式ブログ
- Clarisヘルプセンター
- 個人向け FileMaker ライセンスに関するFAQ
- 提供中の製品と互換性
- Claris サポートポリシー
- Claris 製品のサポート終了について
サポータスでは今後も Claris FIleMaker 2026 に関する記事を掲載予定です。
注記
- 価格・仕様・提供条件は変更される場合があります。また、本記事本は株式会社サポータスの独自構成による紹介記事であり、Claris社の公式ドキュメントではありません。よって、正式な情報はClaris公式サイト・ヘルプセンターの公開情報をご確認ください。